子どもへの伝え方は大事。
「シュッパーツ!(出発)」
家族でウォーキング。
チャックが、この秋に校内のマラソン大会があるというので体力チェック。
それとママのダイエットを兼ねて。(これが一番の目的かも)
片道約4キロのコース。帰りはバスで。
歩き出してすぐに、
「パパー、途中でエネルギーがなくなったら大変だから、何か買おうよ」
チャックが自慢らしく言う。(正論である)
スーパーに入ると、お菓子をサッとカゴの中に。こういう状況を察知してか、いつもは買ってもらえないものを入れている。
「お菓子じゃなくて水とかじゃないの?」
「いいの、しんどくなったら好きなものを食べるのが一番なの!」
(これも正論かも。やられた)
支払いを済ませて、スーパーから再び歩き始める。
木々が生い茂る道を通り抜け、神社の前を通り、いつも行く焼肉屋を横に見ながら進む。
おしゃべりが少なくなった中間地点を過ぎたあたりで、
「みんな大丈夫?」
「ぜんぜん大丈夫。余裕、余裕」
二人の返事を信じてゴールを目指す。
ゴールの道の駅が見えてきたところで時計を見ると、約1時間歩いていた。
「パパー、最後までがんばるから、ゴールしたらソフトクリームいいでしょ」
「いいよ。がんばって〜」
最後は走ってゴ〜ル。
(これなら本番は距離も短いし、最後までいけそうだ)
「チャック、こんなに余裕だったら、マラソン大会は大丈夫だね」
チャックは約束のソフトクリームを食べながら、
「うん、いけそう。今日みたいに最後は走るから」
(えっ、最後だけじゃなく最初からずっと走るんだけど)
今回の目的が伝わってなかったのか。
それとも、マラソンというものを知らないのか。
「マラソン大会は、ずっと走らなければならないんだよ」
「今日は長い時間歩いて、走るための練習」
「えっ、そうなの?」
「・・・」
長距離走は9割気持ちで走るというが、逆に不安が増してしまったかも。
事の成否は伝え方で決まる。(どこかで聞いたのを思い出した)
あらためて伝え方の重要さを痛感。