ちょっと変わったストーブ。

2月にある山麓地域の雪まつりに行った。

 

すっかり日が暮れて一段と寒くなったとき、
屋台のライトやイルミネーションに混ざって、
オレンジ色に輝くものがあった。

 

気温はマイナス5度くらい。

 

暖かさを求め、反射的にそれに向かっていた。
オレンジ色に輝く暖かいものをよーく見ると、
直径30センチの丸太を50センチの長さに切り、その切った面から途中まで十字に割いたものに、火がついている。


火の様子を見ていたスタッフの人が、何か粉のようなものを丸太の裂け目に入れている。


思わず、その粉のようなものの正体を聞いた。
「木のおがくずに灯油を浸み込ませたものだよ」
丸太の火の勢いを強くしているらしい。

普通の焚き火とはちょっと違う。吸い込まれる感じがする。


あっという間に子どもから大人が集まり、この珍しい”天然ストーブ”を囲んで会話が弾む。
不思議そうにのぞき込む人、暖かさにほっとする人、キャッキャ喜ぶ人。


寒い夜に、みんなを幸せにした”天然のストーブ”でした。

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