興味が湧くと成長は加速。
「英語は嫌い」
チャックは小学校に入学した当初、よく言っていた。授業中もほとんど発言しないらしく、案の定、通知簿の成績もパッとしない。
英語教室に通わせようか、ここで英語アレルギーになってしまったらどうしようか。ママと真剣に悩んだ。でも、まだ判断は早いと思い、チャックの力を信じることに。
しばらくして
「英語の授業楽しい?」
と聞くと
「英語の先生、やさしいよ」
「でも、あまり手を上げない」
よくわからない返事だが、黙り込むよりはいいと思い、これ以上は突っ込まなかった。
このような会話がしばらく続いたが、最近、チャックは家でも英語を喋るようになった。まだ単語くらいだが、
「サンキュー」ではなく「センキュー」。
たまに発音もいい。
また、「色と色を合わせるときの、合わせるは英語でなんて言うの?」
なかなか意欲的になってきた。
この前も、職場の外国人の人に
「ナイス トゥ ミィ トュー!」
と声をかけられ、
これは無理かなぁと思ってたら、
チャックは少し小さい声で
「ナイス トゥ ミィ トュー」
と返した。
初対面なのに大したもんだった。
親がどうこう心配しているうちに、チャックは少しずつ成長していた。
あの時、無理やり教室に通わせなくてよかった。
子どもの学びに対するリズムやタイミングは、大事である。