この油、いいかも。

健康対策として、ここ数ヶ月、毎朝摂っているバターオイルの「ギー」。

不飽和脂肪酸などが豊富に含まれており、体に良いらしい。

最初は朝食のトーストに塗って食べてたが、面倒くさくなって、最近はコーヒーや白湯に入れて飲んでいる。

匂いは少しするけど(人によっては好き嫌いがあるかも)、そんな気にならない。

肝心の体への効果は、手指や体全身のカサカサ感がなくなった。油だからと言えばそうなのかもしれないが、いい感じ。

体も疲れにくくなったような気がする。そして何よりも健康診断の各項目の数値が改善。以前あった要精密検査もなくなったのだ。

日常的にふと感じるものが。新しいアイデアや考えている以上の言葉が、サラッと出てくることがある。偶然なのかもしれないけど、これ以外に特別なことは何もしていない。

油=脂肪、あまり良くないふうに思われているけど、この「ギー」は違うかもしれない。

今後も続けて、新たな発見を楽しみたい。

 

勉強より大事なもの。

「パパー、行ってきまーす」

「楽しんできてね」

 

チャックは、一泊二日の夏季学校。

 

グループ行動が基本で、あらかじめ班の役割を決めたことを聞いた。

「最初、チャックは副班長だったんだけど、班長になる予定の◯◯君から代わってほしいって言われ、班長になった」

「おお、偉いな。自分から言ったの?」

「うん」

 

当日の朝は、楽しみの期待の中に、少し班長の不安が入った出発のような気がした。

 

翌日仕事から帰ると、チャックはママに自慢げに話しをしている。

「夏季学校どうだった?」

「すごく楽しかったよ。でも、なかなか言うことを聞いてくれない友達がいて・・・」

話を聞くと、結構リーダーシップを取ってたみたいな感じ。

「チャックは精一杯やったんだから、それでいいんだよ」

「でもね・・・」

 

その数日後、学校に用事があって行った時、保健室の先生から、

「夏季学校、すごく頑張ってましたよ」

「あ、ありがとうござます」

担任の先生なら、いつもの挨拶代りの話かと思うのだが、今まで一度も話したことのない保健の先生からだ。

信じることに。

 

夏休みが近づき、まわりは勉強がああだこうだ、塾はどうするの、って言っているけど、

ひとの世話を率先してやることや、最後まで責任を持ってできるようになることも、大切なことであると思う。

 

チャックは、私の知らないところでも、少しずつではあるが成長してる。頼もしい反面、少しさみしい気もしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お手伝い、ありがとう。

最近は、愛犬のトイプーと一緒に寝ている。

 

冬は毛布のかたまりのように温かくていいのだが、今ぐらいの時期からは、くっ付かれるとちょっと辛い。でも、まったく寄ってこないのも、ちょっと寂しいのだが。

 

そのトイプーに、最近おもしろいことが。

寝る前と起きる時に決まったことをするのだ。

 

まず寝る前にシートにオシッコ。終わったら、汚れたシートは畳んで机の上に。トイプーは、いつもジッと見ている。

そのあとは、一緒に布団の中へ。

 

いつも目覚まし時計よりも早く起きるトイプー。

シートのまわりをカサカサカサ。

そして、ワン。 毎朝である。(目覚まし時計より早いのは勘弁してほしい)

 

起きると、シートにオシッコをして、そのシートを少しクシャクシャだが、ちゃんと畳んであるのだ。

畳んだから早く机の上に持ってって。自分もこれくらいできるんだぞ、といつも自慢げに見つめる。

 

もしかして、私が寝る前にいつもしているのを見て覚えたのか。トイプーは、もうかなりのおばあちゃんなのだが、手伝ってくれているのかも。それだったら偉い。

 

この何気ない行動が、気持ちを和らげてくれる。見た目の可愛さだけじゃない。

トイプーとは、まだまだ離れられない。

 

 

どっちが正しいのだろう。

チャックとデパ地下に買い物へ。

チャックはいつものところで飴とガムを。

300円ちょっと。(これで満足)

そのあと野菜を買おうと見ていると、

「パパー、ら、ふらんすと、らふらんすは、どこが違うの?」

えっ、もうカタガナは読めるはずなのだが、

「らふらんすは、らふらんす。洋ナシのことだよ」

「ちがうよ。ら、ふらんすと、らふらんすだよ」

「パパ、こっちみてよ」

「…たしかに」「大きさなのか…」

「チャック、たぶんお店の人が書き間違えたんだよ」

「気にしない、気にしない」

「そだね、パパ」

本当のとこはどうなんだろう。

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嫌な花粉症はどこへいった。

今年は快適な3月を過ごしている。

 

何と、花粉症の症状が出ていない。

 

毎年3月に入ると、耳鼻科に飲み薬と点鼻薬を処方してもらっている。薬を飲んでも効かない日があり、ティッシュとマスクが手放せないくらい大変だったのに。

 

不思議である。

 

花粉が飛んでいないことはない。ウェブの飛散予報では、3月に入ってから、やや多い、多い、の日が多くなっている。

 

歳のせいでアレルギーに鈍くなったのか、それとも体質が改善されたのか。

 

思い当たることは特にない。

 

数年前から花粉症が改善されると聞いて、ほぼ毎日ヨーグルトを食べているが、今さら?という感じもする。

あとは、チャックが昨年小学校に入ってから、早起きの生活になったこと。

二つとも説得力に欠ける。今後、あらゆる面から分析していきたい。

 

いずれにしても、煩わしいことが一つなくなったのだから、喜ばなければならない。今までできなかったことが思いっきりできる。

気持ちのいい春を、何十年か振りに、ほんとうに気持ちよく過ごしたい。

 

 

 

ちょっと変わったストーブ。

2月にある山麓地域の雪まつりに行った。

 

すっかり日が暮れて一段と寒くなったとき、
屋台のライトやイルミネーションに混ざって、
オレンジ色に輝くものがあった。

 

気温はマイナス5度くらい。

 

暖かさを求め、反射的にそれに向かっていた。
オレンジ色に輝く暖かいものをよーく見ると、
直径30センチの丸太を50センチの長さに切り、その切った面から途中まで十字に割いたものに、火がついている。


火の様子を見ていたスタッフの人が、何か粉のようなものを丸太の裂け目に入れている。


思わず、その粉のようなものの正体を聞いた。
「木のおがくずに灯油を浸み込ませたものだよ」
丸太の火の勢いを強くしているらしい。

普通の焚き火とはちょっと違う。吸い込まれる感じがする。


あっという間に子どもから大人が集まり、この珍しい”天然ストーブ”を囲んで会話が弾む。
不思議そうにのぞき込む人、暖かさにほっとする人、キャッキャ喜ぶ人。


寒い夜に、みんなを幸せにした”天然のストーブ”でした。

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何も教えないことが上達のコツ。

「パパー、スキーおしえてよ」
チャックが学校の体育の時間にスキーをするらしい。

 

生まれて初めてのスキー。
雪の上を滑るのは、昨年のソリ遊びぐらいである。
自分の経験から、最初はかなり苦労したような・・・。
泣きながら、”もうやりたくない”
と言ってるチャックが目に浮かぶ。

 

さっそく近くのスキー場に行くことに。
何も知らないチャックは、車の中でもウキウキである。
スキーの道具は何も持っていないので、ウェア以外はレンタルすることに。
自分のスキー道具は、ずっと前から倉庫に眠ったままなので一緒にレンタル。
ブーツを履いて、スキーとストックをもって
いざゲレンデへ。
「パパー、待ってー」
チャックはロボットのような歩きになってしまい、
なかなか前に進まない。(これも経験のうち)

 

なんとか、初級コースのすこし上ったところにたどりついた。
まずはスキーの履き方から。
斜面なのでなかなかうまくいかない。
ようやく履けたのはいいのだが、チャックは立っているだけで精いっぱい。

最初は、パパのスキーの内側に入って一緒に滑ることに。
スキーをハの字にして、ゆっくり滑った。
「チャック、どうだった?」
「気持ちよかった」
すぐにスキーを脱いで2本目に向かった。
2本目も同じように滑った。
「チャック、どうだった?」
「風が気持ちよかった」


「もっと滑りたいから早く行くよ」
3本目、4本目と一緒に滑り、
5本目を滑ろうとしたところで、
チャックが「ひとりで滑るからパパは先に行っていいよ」
自信満々の顔だ。
少し不安だったが、
「スキーをハの字にするんだよ」とだけ言って下で待った。
すると少しぎこちないが、転ばずに最後まで滑ってきた。止まったとたん、
「楽しいー」
「早く行くよ」

本数を重ねるうちに、スピードも上がってきた。


8本目あたりの時、同じように先に滑って下で待って見ていると、チャックの滑ってくる方向に人が止まっているではないか。
あぁーぶつかるー
と思ったとき、シューッと曲がった。
そして何もなかったように滑り降りてきた。


チャックにはスキーをハの字にすることと、
前を向いて滑ることしか言ってなかったのに、
いつの間にか曲がることができるようになっていた。

 

10本滑ったところで、休憩することに。
チャックは、大好きなアイスをほおばりながら機嫌よく自身の滑りを振り返っている。
「慣れたころによくケガをするから、気を付けるんだよ」
「わかったよ、チャックは大丈夫だから」

「パパー、リフトに乗ってみたい」

「それはまだ早いよ。もうちょっと滑れるようになってから」

「いいから。いいから。早く行くよ」

「じゃあ、1回滑ってから最後にリフト乗るよ」

 休憩前より軽快に滑って、いよいよ初リフトへ。


リフト1回券を買って向かうと、
乗り場まで坂になっている。関門だ。
スキーを履いてカニ歩きで登らなければいけない。
案の定、チャックは後ろに下がったり、スキーが交差したり、うまく進めない。
それでも「ひとりでするから」
と、必死に頑張った。
少し手を貸してなんとか乗り場の上にたどりついた。


そして、リフトが回ってくる場所に進み、二人並んで
「よいしょっ」
リフトはゆっくり上がっていき、
「パパー、遠くまで見えるよ」
「だんだん高くなっていくー」
「なんかの足あとがあるよ」
「風も冷たくて気持ちいいね」
リフトに乗ることで、いろいろなことが発見できた。


うまく乗れるか不安で最初は躊躇したが、横に座ったチャックの顔を見ると、乗ってよかったとつくづく思った。


しばらくすると、降りる所が近づいてきた。
バーを上げて準備。
さすがに降りるのは難しいので、
チャックを横にかかえて
「よいしょっ」
ゆっくり前に進み、コースの上に滑り降りた。
初級コースとは言え、かなり長いコースである。
上からもどんどん滑って来て、人も多い。


「ゆっくり滑るからパパの後ろにしっかりついて来て」
「パパは先に行って。いいから。いいから」
「ハの字にして、前を見るんだよ」
と言って、先に滑って途中で待つことに。
比較的安全な場所に止まって見上げると、
チャックはもう滑り出していた。


いい調子だ。
こっちに近づいてきたので止まるのかと思ったら、
笑いながら目の前を通過。
スピードも出てる。
危ないと思い、チャックを追いかけた。
するとチャックの滑る先にボーダーが数人止まっている。
スピードも出ているし、転ぶか、ぶつかるか時間の問題。必死に追いかけてチャックを捕まえようとした瞬間、
すぅーっと右にターンをした。
そのあとも、その調子で最後まで滑り切った。


チャックは満面の笑みで
「パパー、一回も転ばなかったよ」
「めちゃくちゃ気持ちよかった」
(見てるこっちはヒヤヒヤだったけど)
「チャックすごいね、ほんと上手になったね。よく頑張ったよ」

 

スキーを返して、駐車場に向かう途中、
「パパー、のど乾いたからジュース飲もうよ」
「いいよ。パパも飲みたかったんだ」
自販機で好きなのを買ってそれぞれ飲んだ。
「おいしいーっ」
「パパー、いつもよりおいしく感じるんだけど」
「それはチャックが頑張ったからだよ」
「そうなんだ。また来ようねパパ」

 

今回、スキーに行く前はこれとこれとこれを教えなきゃ、と思っていたが、いらぬ心配だった。
何も教えなくても、自身の感覚と人の動きををまねて滑れるようになる。少し冒険させることも必要。


また、自然を肌で感じることの楽しさや、

滑り終わった後の充実感、爽快感が、

上達と前向きな気持ちを後押ししてくれているような気がした。